素絹

素絹(そけん)

素絹の始まりは、天皇が重要な神事の時に被着された御斎衣に由来します。

これは日本で生み出されたもので、他の衣と違い、日本の神祇観に基づいて作られ、白色の生地を使うことが本義とされていました。

僧侶が国家の祭祀を行うようになると、これを着用しました。白袈裟と同じ理念で壊色を排し、清浄の色の衣、浄衣として作られました。

素絹は、本来は今日の長素絹のことを指しましたが、等身の素絹が作られるようになるに従い、本来の素絹を「長素絹」と呼び、等身の素絹を「素絹」と呼ぶようになりました。

一般的な法会で着用される衣ですが、高野山では、主に空衣を用いります。

夏用素絹 正絹顕紋紗

色と柄

冬用素絹 正絹紋緞子

白色無紋が本義でしたが、現在はさまざま色で染められ、紋付も用いられるようになりました。

着用する色は、緋色を最上位として僧位によって定められています。

色見本(後染物)

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*他にも種類はございます

生地

素絹という名前の通り、本来は、練られていない絹が用いられていました。

現在は、紗、緞子、羽二重などのものがあります。

取扱品

《冬用》

正絹塩瀬地重目(750匁)
正絹塩瀬羽二重(650匁)
正絹羽二重中目(550匁)
化繊羽二重特上
化繊羽二重
化繊丹後ちりめん
化繊紋緞子(向鳳凰・輪宝羯磨紋)
化繊紋緞子(桐巴紋)

《夏用》

正絹官紗地重目
正絹官紗地中目
正絹格子絽
正絹菱絽
化繊清涼織
化繊七本絽
化繊駒紗
化繊紗紬
化繊セオ紬
化繊紋紗(向鳳凰・輪宝羯磨紋)


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